2018年9月よりドコモより、「iPhone版のドコモwith」が発表されました。
ドコモwithは、ドコモが指定するスマホを購入し、そのスマホをずっと持ち続けるなら、月額使用額より毎月1,500円も引かれるサービスです。
ドコモが格安SIMに対抗した「格安SIM殺し」とも呼ばれています。
さて、本当に格安SIMより安いのか?
実際にいくつかのパターンで、シミュレーションをしてみました。
格安SIM選びの参考にしてください。
本記事の内容
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- iPhone版のドコモwithの特徴
- 家族全員、電話を頻繁に使う。外でも動画をよく見る。
- 5分間かけ放題プランに加入して、動画をよく見る。
- お父さんは電話を頻繁に使用する。お母さんと子供は、あまり電話をやらない場合。
- ドコモwithで料金が最も安いプランにした場合、月々、これくらいになりました。
では、イッテみましょう。
iPhone版のドコモwithの特徴
ドコモwithの特徴
1.ドコモ指定のiPhone 6s(32GB)を必ず購入する(一括払い、分割払)
- 一括払い:42,768円
- 分割払い:1,782円/月(24回払い)
2.機種を変更しなければ、ずっと、月額使用額より1,500円引かれる。
ドコモwith iPhone版の特徴ですが、必ずiPhone 6s(32GB)を購入しなければいけません。
既に、ドコモ版のiPhone6sを持っていても、「ドコモwith」に加入する場合、必ずwith版のiPhone 6s(32GB)を購入する必要があります。
これをApple公式サイトで購入するとなると、50,800円となり、ドコモのほうが約8,000円ほど安くなっています。
その場合ですが、例えば、元々、iPhone6s(64GB)を持っているとします。
ドコモユーザーの方は、機種変更の手続きをおこない「ドコモwith」に加入して、iPhone 6s(32GB)を手に入れます。
(他社から乗り換える場合は、乗り換えの手続きをおこなってからドコモwithに加入します。)
次に、iPhone 6s(32GB)内にあるSIMを、iPhone6s(64GB)に差し替えます。
すると、「ドコモwith iPhone6s(64GB)」が出来上がります。
つまり、ドコモwith でiPhone6s(64GB)が使えるようになる訳です!!
ただし、契約上は、iPhone 6s(32GB)を持っている形となります。(My docomoで確認できます。)
ドコモwithに加入したので、手元には、元々使っていたiPhpone6sの64GBとドコモwith版のiPhone6s 32GBがあります。
(64GBには、ドコモwith版のiPhoneから抜いたSIMを使います。)
そして、SIMが入っていないドコモwith版のiPhone 6s(32GB)が残ります。
もし、このiPhoneが必要がないのなら、ヤフーオークションやメルカリ、中古品買い取り業者に出品すれば買い取ってくれます。 (ドコモショップでは、買い取ってくれません。)
下記のようなショップを利用すれば、高く買い取ってくれる可能性は高いですよ。
手放さない場合、iPhoneは、SIMなしでも使えます。
ただし、メールや電話、4G・LTE回線などは使えません。Wi-Fi環境下ならYoutubeなどの動画は視聴できますよ。
ちょっとした裏技を紹介。
ドコモwith iPhone6s(32GB)のSIMカードをiPhone7,8,Xなどの機種でも利用できます。
ドコモのカスタマーサポートに確認をしたところ、動作保証はできないが利用できるようです。
ただし、SIMカードのサイズが違う場合は、ドコモショップで2,000円を支払うとサイズ変更ができます。
ドコモwith iPhone版は6Sが対象なので、新しい機種でも1、500円が引かれる恩恵にあずかりたいのなら、この裏技を試す価値がありますよ。
さて、やっと本題に入ります。
「iPhone版のドコモwith」をいくつかのパターンでシミュレーションをおこないました。
ドコモの場合、代表回線と子回線の設定をすることで、毎月使えるデータ量を家族で分け合えることができます。
今回、以下のような家族構成で簡単なシミュレーションをしてみました。
- 家族が3人で、夫婦が共働き、高校生の子供がいる。
- お父さんが元々、ドコモユーザー。
- ドコモwithに加入するため、家族全員、iPhone6sを分割で購入する。
家族全員、電話を頻繁に使う。外でも動画をよく見る。
お父さんを代表回線に設定します。
代表回線 | かけ放題プラン(24時間通話無料) | 2,700円 |
定額制のウルトラシェアパック30GB | 13,500円 | |
SPモード | 300円 | |
docomo with | -1,500円 | |
端末の分割支払金 | 1,782円 | |
計 | 16,782円 | |
3年目より※1 | 15,000円 | |
端末を一括支払い※2 | 1年目より、15,000円 |
※1.端末の分割払いが24ヶ月で終わるので、分割支払金が3年目より毎月の請求額に含まれません。
※2.端末代を一括で支払うと、端末の分割支払い金が1年目より請求されません。
お母さんと子供を子回線に設定します。
子回線(2人分) | かけ放題プラン(24時間通話無料) | 2,700円×2 |
シェアオプション | 500円×2 | |
SPモード | 300円×2 | |
docomo with | -1,500円×2 | |
端末の分割支払金 | 1,782円×2 | |
計 | 7,564円(3,782円×2) | |
3年目より | 4,000円(2,000円×2) | |
端末を一括支払い | 1年目より、4,000円(2,000円×2) |
家族全員 合計 24,346円、 1台あたり約8、200円(2年間)
3年目より、家族全員 合計 19,000円、 1台あたり約6,400円
iPhoneを一括で支払った場合、1年目より家族全員 合計 19,000円、 1台あたり約6,400円
上記のプランは電話代を気にせず、動画もよく見る場合には最適かもしれません。
ですが、毎月の支払額は、格安SIMと比べて安いとは言えませんね。
では、次に家族全員が電話代を5分間かけ放題のプランに加入して、動画をよく見る場合のドコモwithの毎月の支払額を見てみましょう。
5分間かけ放題プランに加入して、動画をよく見る。
お父さんを代表回線に設定します。
代表回線 | カケホーダイライトプラン(5分以内の通話無料) | 1,700円 |
定額制のウルトラシェアパック30GB | 13,500円 | |
SPモード | 300円 | |
docomo with | -1,500円 | |
端末の分割支払金 | 1,782円 | |
計 | 15,782円 | |
3年目より | 14,000円 | |
端末を一括支払い | 1年目より、14,000円 |
お母さんと子供を子回線に設定します。
子回線(2人分) | カケホーダイライトプラン(5分以内の通話無料) | 1,700円×2 |
シェアオプション | 500円×2 | |
SPモード | 300円×2 | |
docomo with | -1,500円×2 | |
端末の分割支払金 | 1,782円×2 | |
計 | 5,564円(2,782円×2) | |
3年目より | 2,000円(1,000円×2) | |
端末を一括支払い | 1年目より、2,000円(1,000円×2) |
家族全員 合計 21,346円、 1台あたり約7、200円(2年間)
3年目より、家族全員 合計 16,000円、 1台あたり約5,400円
iPhoneを一括で支払った場合、1年目より家族全員 合計 16,000円、 1台あたり約5,400円
次に、お父さんが会社員で仕事上、よく電話を使う。
お母さんは、専業主婦。連絡のやり取りは、LINEが中心。
お子さんが高校生で、動画を自宅でよく見る。連絡のやり取りは、LINEが中心。
自宅にドコモ光を引いている。
この条件でシミューレーションをおこないました。
お父さんは電話を頻繁に使用する。お母さんと子供は、あまり電話をやらない場合
お父さんを代表回線に設定します。
代表回線 | かけ放題プラン(24時間通話無料) | 2,700円 |
ベーシックシェアパック5GB~※ | 6,500円 | |
SPモード | 300円 | |
ドコモ光 割引※ | -800円 | |
docomo with | -1,500円 | |
端末の分割支払金 | 1,782円 | |
計 | 8,982円 | |
3年目より | 7,200円 | |
端末を一括支払い | 1年目より、7,000円 |
※.ベーシックシェアパックとは、使ったパケット量だけ料金が支払われる仕組みです。
~5GBまで、6,500円。
~10GBまで、9,000円。
~15GBまで、12,000円。
~30GBまで、15,000円。
(30GBを超えると、速度制限がかかりますが、1GBを1,000円で購入できます。)
データシェアパックの良いところは、動画をあまり見ない場合は、月額の費用を安く抑えることができる点です。
ですが、パケットの上限を少しでも超えると、次のパケット量に移るので注意をする必要があります。
例えば、
お父さんとお母さんはあまり動画を見ないが、子供がガンガン、外で動画を見る。
パケットの上限5GBに近づくとドコモよりパケット使用に関してのメールが届きます。
それでもパケットを使い続け、5GBよりわずかに0.1GBを超えても次の10GBのプランに移行してしまいます。
もし、30GB/月まで使うようでしたら、ウルトラシェアパック30のほうが1,500円ほど安くなるので、プランの変更を考えたほうが良いと思います。
※.ドコモ光を自宅に引くと、一人だけドコモ光の割引(-800円)対象になります。
お母さんと子供を子回線に設定します。
子回線(2人分) | シンプルプラン(家族内通話無料) | 980円×2 |
シェアオプション | 500円×2 | |
SPモード | 300円×2 | |
docomo with | -1,500円×2 | |
端末の分割支払金 | 1,782円×2 | |
計 | 4,124円(2,062円×2) | |
3年目より | 560円(280円×2) | |
端末を一括支払い | 1年目より、560円(280円×2) |
家族全員 合計 13,106円、 1台あたり約4、400円(2年間)
3年目より、家族全員 合計 7,760円、 1台あたり約2,600円
iPhoneを一括で支払った場合、1年目より家族全員 合計 7,760円、 1台あたり約2,600円
ここまでプランを変更すると、格安SIMに対抗できますね^^
では、最後は、キチキチに料金を抑えたプランでシミューレーションをおこないます。
家族全員、シンプルプラン(家族内通話無料)。
パケットのプランは、ベーシックシェアパック5GB~。
自宅にドコモ光を引いている。
ドコモwithで料金が最も安いプランにした場合、月々、これくらいになりました。
お父さんを代表回線に設定します。
代表回線 | シンプルプラン(家族内通話無料) | 980円 |
ベーシックシェアパック5GB~※ | 6,500円 | |
SPモード | 300円 | |
ドコモ光 割引※ | -800円 | |
docomo with | -1,500円 | |
端末の分割支払金 | 1,782円 | |
計 | 7,262円 | |
3年目より | 5,480円 | |
端末を一括支払い | 1年目より、5,480円 |
お母さんと子供を子回線に設定します。
子回線(2人分) | シンプルプラン(家族内通話無料) | 980円×2 |
シェアオプション | 500円×2 | |
SPモード | 300円×2 | |
docomo with | -1,500円×2 | |
端末の分割支払金 | 1,782円×2 | |
計 | 4,124円(2,062円×2) | |
3年目より | 560円(280円×2) | |
端末を一括支払い | 1年目より、560円(280円×2) |
家族全員 合計 11,386円、 1台あたり約3,800円(2年間)
3年目より、家族全員 合計 6,040円、 1台あたり約2,020円
iPhoneを一括で支払った場合、1年目より家族全員 合計 6,040円、 1台あたり約2,020円
ここまで安いプランにすると、他の格安SIM会社は歯が立たないですね。
まとめ
格安SIM会社に対抗したドコモの新プラン。
シンプルプランとベーシックシェアパック5GBで契約すると、他社を圧倒する料金の安さです。
ただし、不自由さを感じ得ないプランでもあります。
あなたの生活スタイルに最も近いプランを選んだほうが、ストレスが貯まらないと思いますよ。
おわり
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