約1年ぶりにPS3(プレイステーション3)を押し入れから戻して電源を入れると、モニターに何も表示せず…
電源ランプの赤ランプのみが点滅…
途方にくれる…経験をした私ですが、ある方法で無事、解決しました。
そこで、この解決方法をこちらで紹介しますが、それをやるかやらないかは、あくまで”あなた次第です!!”
自己責任でお願いします。
もう一度、強く、
自己責任でお願いします。
なぜ、そこまで強く言うのか、それは、この方法を試すことで、PS3内部のパーツ自体を壊す危険性があるからです。可能であれば、販売元のソニーに修理を出したほうが無難ですよ。
では、私がおこなったPS3の電源 赤ランプの点滅からの復帰した方法を紹介します。
その方法とは、ドライヤーを使ったことです。
ドライヤーを使って、PS3の電源ランプの点滅から復帰した方法
PS3の電源を入れると、内部で「ギゥーーン」と動作音が聞こえ始めるが、すぐに音が小さくなり、「ガチッ」「ピピピ」と電源ランプが赤く点滅。
電源の赤ランプが点滅します(写真なので、わかりづらいですね。)
モニターにも何も表示されません。
最初、「ガチッ」と音が聞こえたので、PS3内部にあるハードディスクの故障と思い、新品のハードディスクに交換をしたのですが、改善せず。
調べた結果、赤ランプ点滅故障問題は、YLOD(Yellow Light of Death)とも呼ばれているPS3の初期型に多い故障のようだ。
YLODの原因は、メインボード上にあるCPU・GPU(チップ)とメインボードにあるハンダが割れて、チップとメインボードが接触不良になり、その結果、通信不可によっておこる現象です。ハンダ割れは、ハンダクラックとも呼ばれています。
ハンダ割れが起こる原因はいろいろありますが、主にPS3内部の温度変化と経年劣化です。
PS3は、チップに負荷を与えるためチップの周辺は60度以上と高温になりやすく、本体の電源を切ると急速にPS3本体内部の温度が下がるため、ハンダ割れが発生しやすくなります。ハンダ割れの主な原因は、温度の急激な変化が大きく影響しています。それとPS3につかわれているハンダは、鉛が使われていない鉛フリーと呼ばれるハンダで、急激な温度変化でハンダクラックが起きやすい特徴があります。
今回、PS3にドライヤーを当てることで復帰するのは、PS3の内部に温風を送ることで、PS3のメインボード上にあるハンダをこの温風で一度、溶かし、再接着をする。(※と思っていたのですが、一般のドライヤーではハンダを溶かすほどの温風を送ることはできず、一時的にメインボード基盤が変形することで、チップとメインボードとの接触が良くなるだけのようです。)
ただし、冒頭でも”自己責任でお願いします。”と書いたのは、温風を送ることで内部のパーツも壊れる危険性があるからです。
ハンダ付けに自信がある方は、PS3をばらしてメインボード上に直接、ハンダ付けをすることも考えましたが、物理的に無理だとわかりました。
なぜなら、チップとメインボード上のハンダは、BGAと呼ばれる方法を採用しているからです。
見ての通り、チップ上にボール状のハンダがつけられています。
これを手作業でおこなうのは、まず、無理。
もし、修理をするとなると、チップをメインボードから取り外す必要があります。ヘタするとチップとメインボード、両方を壊してしまうことも…
さて、この作業に入る前にPS3内部にあるハードディスクを取り外しましょう。理由は、ハードディスクは、周辺温度が50度を超えると壊れやすいからです。
ここにハードディスクが収納されています(PS3本体の横)
このカバーを外すとハードディスクが現れます。
ビス(ねじ)をドライバーで外します。
PS3の型番によってハードディスクの取り外し方法が違います。PS3本体の後ろに記載されている”CECH-〇〇〇〇”が型番です。
googleで、”型番 ハードディスク 交換”と入力すると、その型番にあったハードディスクの取り外し方法が見つかりますよ。
これが、PS3内部にあるハードディスクです。
容量は、80GB。
今時、80GBのハードディスクなんて、グッドウィルにも置いていないと思う(笑)ちなみに、80GBのハードディスクの価格を調べてみると2500円でした、しかも中古品。
今なら1TBのハードディスクが5000円ほどで買えるので、古くなったPS3をお持ちの方は、ハードディスクの交換をオススメします。
さて、ドライヤーを当てる場所は、PS3本体の後ろです。
このようにドライヤーを当て、温風を送ります。
温風を当てる時間は、10分です。
10分経過後、ドライヤーを止め、1時間、PS3を放置します。この冷却時間を置くことで、ハンダの再接着が進みます。
さて、1時間後、電源を入れると…
無事、成功しました^^
この修理のあと、2時間ほどゲームを楽しみましたが、異常はありませんでした。
もし、これでも改善できない場合は、ドライヤーを当てる場所を左右に少しづらしてください。それだけで解決する場合もありますよ。
さて、今回は、PS3をソニーに修理を出さなかったのは、修理代が高額だからです。
症例 | 修理・交換場所 | 料金(税込) |
ネットワーク通信ができない。 電源が入らない。 映像・音声不良。 |
メイン基盤の修理・交換等 | 12,960円~17,280円 |
これだけ高いとPS4を買ったほうが良いのでは?と思えますね。
しかも、今回、私が修理したPS3は、アフターサービスが終了しています。つまり、ソニーさんが、”おたくのPS3は、古いから、修理しないよ!!”ってことなんですね。
型番 | 発売日 | 受付終了日 |
CECH-L00(80GBモデル) | 2008年10月 | 2016年7月31日 |
本体の修理費とアフターサービスに関しては、こちらをご覧ください。
PS3本体のアフターサービスが終わっていない方は、きちんと修理に出したほうが無難ですよ。今回の方法は、あくまで応急処置の意味合いがありますから。
10時間経過後、また、YLODが再発しました。
翌日、PS3の電源を入れると、前日と同じようにYLODが再発しました。1日ももたなかったですね…残念。
このページの最初でも書いてますが、ドライヤーで本体内部に温風を送る場合、一時的に解決はします。おそらくメインボード基盤の変形で、一時的にチップとボードとの接触が良くなるだけのこと。
調べた結果、このドライヤー方式を採用した方のほとんどは、YLODが再発しているようです。
次にYLOD対策で多かったのが、チップに直接、温風を当てる方式。
この方法は、ドライヤーを使わず500度ほどの温風を発生させることができるヒートガンを使います。
ドライヤー方式より成功する確率は上がりますが、数日~数か月ほどで、また、YLOD現象が発生するようです。
YLODの対策のほとんどが、ドライヤーかヒートガンを使っていますが、少数ではありますが、別な対策をやられている方もいます。
このYLOD現象は、チップとメインボードの間にあるハンダがハンダ割れしておきる通信エラーです。つまり、チップとメインボードとの接触が悪いことで起きます。そこで、チップとメインボードに同時に圧を加えながら、ヒートガンで温風を送る方法です。圧を加える器具は、クランプを使います。
この方法で、この問題が解決できるから、わかりません。
スクラップを覚悟で試している…のもありかと。でも、一般の方は、ヒートガンは持っていないので、ヒートガンも購入するとなるとそれなりの値段もします。そこまでしてPS3を使い続けるのは、どうなのかと….
YLOD現象が発生する度、PS3をばらしてヒートガンで修理する方もいますね。多い方だと3,4回、経験された方もいます。
修理となると、それなりの時間もかかるので、微妙かな。
ただし、PS3内部にあるデータを取り出すことを目的とした場合、今回のようにドライヤーを使い一時的に復帰させることは良いと思います。データを取り出して、修理に出す。または、新しいPS3を購入し、そこに取り出したデータを入れる。
いっそのこと、取り出したPS3のデータを最新機器のPS4に入れてみると思ったのですが、PS3とPS4は互換性がないので、無理ですね。PS3のゲームは、PS3だけしか動きません。互換性があれば、PS4の購入も視野に入るのですが…ソニーさん、お願いしますよ^^;
以上、PS3 電源の赤ランプが点滅。ある方法で解決しました!!を紹介しました。←実際は、未解決です…残念です。
ちなみにPS4は、内部温度が35度ほどまで上がらないので、50度前後まで温度が上がるPS3と比べ、ハンダ割れによる故障は低いようです。
ソニーさんは、YLODの原因を認めていないようで、おそらく、この経験?を活かしてPS4を開発したのでは!?と個人的に思っています。あくまで、個人的な感想ですが。
約1週間後にヒートガンを使い、リベンジしました。
今年最後のビッグセール!!
人気商品が50%割引されるサイバーマンデーを知ってますか?